リハビリテーションにおいては、患者様の個々の状態や気持ちに寄り添うことが重要です。それを実現するためには、効果的なカウンセリング技法が不可欠です。特に、セラピードッグが関与する環境では、動物と人との豊かな関係性が大きな役割を果たします。ユカラ矯体院では、二匹のスタッフでもある”空”と”海”が、患者様を大歓迎します。ふれ合いの中で心理的な安心感を高めてくれます。

カウンセリング技法の一つとして、アクティブリスニングが挙げられます。これは、患者様の話をただ聞くだけでなく、その内容を理解し反映させる技法です。セラピードッグがそばにいることで、患者様はよりリラックスし、心を開きやすくなる傾向があります。セラピードッグが場にいることで、患者様が自分の気持ちを素直に表現できる安全な空間が生まれ、心のケアが進むのです。

また、非言語コミュニケーションも重要です。の表情や行動が、患者様の心に寄り添い、沈んだ気持ちを和らげる手助けをします。たとえば、セラピードッグがそばにいるだけで、患者様は癒しを感じ、心の重荷が少し軽くなることがあります。このような動物から受ける感情的な支えは、言葉では表現できない深い安らぎをもたらします。

さらに、認知行動療法（CBT）の技法を取り入れることによって、患者様が抱える認知の歪みやストレスを見つめ直し、好意的な思考パターンに変えていくことが可能です。セラピードッグが活動的に関わることで、患者様は行動を変更する意欲が湧き、自分自身の健康管理に真剣に向き合うようになります。

このように、セラピードッグとともに実施するカウンセリング技法は、心と体の両面からのアプローチを可能にし、患者様が自身の心身の状態を理解し、改善へと向かう手助けをします。心地よい空間でのリハビリテーションは、セラピードッグの存在によって一層効果を発揮するのです。患者様それぞれのニーズに合わせたカウンセリングを行うことで、一人ひとりに最適な支援を届け、心身ともに安定した状態へ導いてまいります。